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雑記5-2016~2017青が散る-

 遅くなりました、あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

 2016年は僕にとって激動の年でした。長年悩まされ続けていた精神疾患が悪化し入院し生活が大きく変わりました。それでも、そのことで今まで自分と向き合うことを逃げ続けてきた僕がようやく自分とちゃんと向き合うことが出来たと思います。一種の青春の終わり、青が散った年でありましたが、これからは少しずつ進んでいかなくてはと思います。そう思えたのは、本当に日頃良くして頂いている皆様のお力で。本当に感謝しかありません。少しづつ何らかの形でお返し出来たらと思っています。

 さていつまでも2016年に囚われている訳にはいきませんので2016年のまとめと2017年の目標を箇条書きしていきます。

 

2016年振り返り

・4月、Tenkiameで京都遠征。その後、懇意にしてもらっている大橋さんの家に泊めさせて頂いたり、橋本さんとお茶をしたり。

・Boyishタワレコでインストアライブ。

・Tenkiame解散。

・5月、Boyish『Strings』リリース。大阪にてリリパ。その後再び橋本さんと遊んで頂きました。

精神疾患の悪化により全く身体が動かなくなり、水しかとらず布団に包まる日々が2ヶ月。

・7月上旬、上記の理由で倒れ1週間ほど入院。

・入院生活で自分を見つめ直す。EPのリードトラック「翼とナイフと銃弾」を病室で書き上げる。EPを制作しようと決める。

・親との関係が決裂。身辺整理のために機材や本やCDを譲ったり、EPのアレンジのため多くの人との対話。これは僕にとって村上春樹で言うところの「巡礼の旅」でありました。多くの方に相談に乗って頂いたり、対話を交わすことにより自分は本当は"他人"を望んでいた、生きていたいと気づけました。(北出さん、管さん、おわたにくん、わたるさん、石見くん、ノハラさん、コウヘイくん、西村くん、緒方さん、ツジくん、酒井さん、麻枝くん、meta2さん、いさわさん、翠さん、鶴田さん、つきしまさん、NSくん、つんくん、U-1さん、岩澤さんの順番で。皆さん本当にありがとうございました)

・8月Boyishリリースパーティー、そして脱退。

・引越し、新生活スタート。

・11/17EPをリリース。総勢20名の参加。制作における日々は僕の宝物です。

・音楽制作ユニットFragile Flowersとして活動をすることを決意。

・千葉シューゲVol1に遊びに行き、主催のツジくんの家に雨の中の馬さんと泊まり、交友を深める。

・Fragile Flowersに玉木くん、大高さん、林さんが加入。

 

2017年の目標

上半期

・1stアルバム、2ndリリース。春M3に応募しましたので受かれば、そこで配布出来ればと。

・Fragile Flowers名義以外での活動。(今現在2件の案件があったり…)

・ミックス/マスタリング技術の上達。(もしかしたら友人のバンドのミックス/マスタリングを担当するかもです)

・今まで疎かにしていた映画、詩を沢山摂取する。

・最低限の社会生活を送れるように精神状態をもっていく。

 

下半期

・ギター/ピアノの上達。

・シンセの音作りの勉強。

音楽理論の勉強。

・使えるコードを増やす。

・収入を定期的に得られる行動をする。

 

 こんな感じですかね…。音楽方面の話ばかりになってしまいました…苦笑

ともあれ2016年ありがとうございました!2017年も何卒よろしくお願いします!

 

 

『Asylum Piece』セルフライナーノーツ後編 -約束、帰ってくること。物語の数だけキミを愛すこと。-

セルフライナーノーツ

 拙作『Asylum Piece』のセルフライナー後編になります。今回は1曲1曲、そして全体として僕が描きたかったことを述べます。結構な文量なので本当にお暇でしたら。

 またセルフライナー前編をSCA-自氏が目を通して頂いたようで、僕の感謝に意が氏に届きとても感激です。

 さて本題、最初に結論から。僕がこのEPでやりたかったことを述べます。

・歌詞について

 僕は、物語を愛してきた、多くの物語に触れてきた、媒体は問わずに。頭も悪いし、才能の欠片も無い僕だけど、これだけは自信を持って言える。数でものを語るのはかっこ悪いけれど、小説なら1000冊は軽く超えているだろうし、アニメも500本、ノベルゲーム、映画、漫画も最低200タイトルは触れてるはずだ。だから1番唄いたかったことはM6の「ラピスラズリ」の"壊れた世界で唄い続け/物語の数だけキミを愛す事"のフレーズが全て。極論を言えば。ただ第2、3のテーマとして付随してきたのが僕が最も美しいと思う、文学作品やノベルゲームからの影響、破滅/死/バッドエンドの瞬間に浮かびあがる美しさ「破滅の美学」、セカイ系/終末モノ諸作からの影響、終わった/または終わりかけの世界における世界との関わり方、「君と僕との逃避行」、そして麻枝准が初期から描いてきた「約束」。だからこのEPは上記4つのワードをいかに別の言葉で表現するか、こねくり回しただけ。だから

 M4「翼とナイフと銃弾」、"夕暮れ染まる世界で僕ら飛べると嘯いた/この世界にさよならを告げよう/君と僕は溶け合いエンドロールへ身を投げた/それが嬉しくて"

 M5「2nd Love,4th Love」、"この世界には無い最終回でも/ハッピーエンドの夢/願って生きるのかい?" 

 M6「ラピスラズリ」、"ブルーがグレーに変わり/孤独な夜が来たなら/優しいリズムと一緒に僕ら逃げ出そう"

 M7「向日葵のジュリア」、"ジュリア、僕は君との「約束」を果たせたよね?/これからは素晴らしき日々が僕らを待っているから…"

の5フレーズで全て言いたかったことは完結している。ただ作詞の手法として初期ART-SCHOOLBURGER NUDSが用いたカットアップを使用して、万華鏡の様に様々な美しい情景を、また悪夢の様に様々な地獄絵図が浮かびあがる詞を書きたかった。これはまだまだ足りない、描ききれなかったと思っている。

 次に「天使」という単語について。フランスの写実主義の画家、ギュスターヴ・クールベは「私は天使を描かない、何故なら見たことがないから」と言ったけれど僕は確かに天使を見たことがある。それは物語中の少女達であったり、現実の女の子だったりする訳だけど。(僕の高校時代ずっと好きだった女の子は確かに僕にとって天使だったし、若かった僕は過剰に彼女を神格化してしまい、お付き合いしても上手くいかなかったのだけれど)だから僕は、このEPで"君"を「天使」と名づけ多用した。天使はいるんだよって。

 最後に「約束」という単語について。そもそも本作を作るきっかけは前編で『サクラノ詩』による所が大きいと触れたが、実はもう一押しがあった。それは『サクラノ詩』を勧めてくれた友人との『サクラノ詩』についての対話だ。そして僕は彼に「自分も作品を作る、あの少年少女達の様に。」と「約束」をした。だから意図的に「約束」という単語を多用したし、ジャケットも麻枝准が脚本を担当した『シャーロット』のビジュアルから引用した。

 

 アニメ『Charlotte』のビジュアルイラストより

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ノベルゲーム『書淫、或いは失われた物語。』より

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・サウンド、アレンジについて

 ただのART-SCHOOLだと言われればそうなんだけど、なぜオルタナの音を選んだというと、上記の描きたかった世界と親和性が高かった、ただそれだけ。今後描きたい世界が変わればサウンドもアレンジもがらりと変えるつもりだし、既に2nd EPは変え始めている。あとは個人的に僕が以前所属していたART-SCHOOLのパロディバンド、Tenkiameという呪いから解放されるため/忌々しき怪物を埋葬するため。フロントマン、管梓氏曰く、「Tenkiameとかいうクソバンドの5倍は良かった」らしいです。やったね。

 

・引用について

 僕は日頃、本を読んで好きなフレーズや、日頃ふと思い浮かんだフレーズをスマホのメモ帳に書いておき、作詞する時にそこから引用しノートに書き出し、さらにその場で僕の言葉にして歌詞を組み立てていくので、どこまでが自分の言葉か引用なのか分からない部分が大きい。僕はそれでいいと思っているけれど。一応覚えている範囲で元ネタは書いてく。とりあえずスペシャルサンクス欄に上げた作家/シナリオライターの作品を各5作位読めば、僕みたいな詞は簡単に書ける。

 

参考

-Novelists,Poets-
阿木慎太郎,秋山瑞人,阿部和重,安部公房,荒木スミシ,江波光則,大江健三郎,大崎善生
神林長平,唐辺葉介,久坂葉子,柴村仁,島田雅彦,関口尚,高橋源一郎,太宰治,飛浩隆
谷川俊太郎,谷崎潤一郎,津原泰水,中沢けい,中島らも,橋本紡,福永武彦,中原中也
本多孝好,舞城王太郎,宮内悠介,村上春樹,村上龍,山尾悠子,山本弘,夢野久作

ジョン・アーヴィング,ボリス・ヴィアン,カート・ヴォネガット,スティーヴ・エリクソン,ポール・オースター,アンナ・カヴァン,イスマイル・カダレ,ダニエル・キイス,マイクル・コニイ,フリオ・コルタサル,ヘンリー・ジェイムス,テオドール・シュトルム,アルトゥル・シュニッツラー,フィリップ・K・ディック,ウラジーミル・ナボコフ,ジェームズ・グレアム・バラード,ウィリアム・S・バロウズ,ジャック・フィニイ,F・スコット・フィッツジェラルド,レイ・ブラッドベリ,リチャード・ブローティガン,ヘルマン・ヘッセ,ジョージ・マクドナルド,ロバート・F・ヤング,アルチュール・ランボー,ジャック・ルーボー,スタニスワフ・レム,ジークフリート・レンツ,ダン・ローズ

-Scenarists-
SCA-自,瀬戸口廉也,深沢豊,麻枝准,元長柾木

 

前置きが長くなってしまった。各曲のライナーを。

1.氷の涯

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イラストの元ネタ

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・歌詞について

 タイトルは夢野久作『氷の涯』、およびアンナ・カヴァン『氷』からの引用。どちらもラストシーンで男女が"終わり"に向けアクセルを踏む話。この曲もそうで、幸福な風景にいつまでも馴染めない君と僕が一緒に氷の涯に身を投げる曲。個人的には1番カットアップの手法が上手くハマった曲だと思っている。1曲目にはこの曲しかないと思った。徐々に盛り上げるアレンジとしても。

 "閉ざされた部屋で鍵穴を通し見る世界は/眩し過ぎて僕の心を窒息させてしまった"というフレーズは持病が悪化して入院した時に、病室からTwitterを通し見た世界への僕の心情。"この世の果てで恋を唄う少女"は今は亡きelfの同名タイトルのSFアドベンチャーゲームから。"何も無い僕も色彩を持てた気がしていた"村上春樹色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』より。"地獄の季節"は同名のランボー散文詩"彼岸花と夕日が行き過ぎてしまうよ"中原中也『盲目の秋 Ⅰ』より。覚えている範囲内の引用はこの位。あとはオタクが好きそうなパワーワードを入れまっくたある意味ずるい曲。ちなみに僕はプロジェクト名もそうで「花」を頻出させるけど、ちゃんと花言葉も考えて書いてる。この曲のアネモネなら「恋の苦しみ」、「見捨てられた」ユリは「純粋、無垢」ヒガンバナは「諦め、苦しみ」。この曲の君と僕は純粋無垢過ぎたため世界から見放された、そのためこの世界に諦めをつけ、さよならをする。

 

・サウンド、アレンジについて

 この曲はAメロのコード進行、ベースライン、ドラムパターンはまんまスピッツの「夜を駆ける」。笑っちゃうくらい。

 

 ただアレンジをもっとノイジーしたかったから、ギターを1番重ねた楽曲。(E-bowを使い擬似フィードバックを6トラック分作り、ノベンバの「Sturm und Drang」のイントロからサンプリングしたノイズがサビ前で鳴ってる)またタイトルの氷が示す通りドライな質感を出すためシンセの音作りはかなりこだわりった。

 サビ2後のブレイクはアートの「Skirt」、「Miss World」を意識したのと、左右で交互にコードをかき鳴らしたり、ダブルチョ-キングするのはBloc Partyが良く使う手法。

  アウトロのピアノとマラカスだけになる部分はアートの「ガラスの墓標」を意識した。またイントロのサンプリングはThe Conet Projectという集団が出したのどこかの国や組織が、遠く離れた異国に潜伏する工作員に向かって送っている乱数放送のエアチェック音源集から引用。元ネタ『氷の涯』は戦争文学の一面もあるのでぴったりだと思い付け足した。

 コーラスは17歳とベルリンの壁の高野さんに依頼した。僕は17歳とベルリンの壁が凄く好きだし、彼女のキュートだけど、どこか冷たさも併せ持つ声が好きだったから。その冷たさがこの曲にマッチすると思ったから。今回のEPで多くの方の女性コーラスを招いたのは、君と僕の「君」がいなくては説得力に欠けると感じたから。様々な「君」を歌い上げて下さった皆さんには感謝しかない。

 

2.マリブの海に花束を

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イラストの元ネタ

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・歌詞について

 タイトルは阿木慎太郎の同名小説から。(正直内容はイマイチ。タイトルは完璧)この曲は、青年が恋人の女性が海に沈んでいくのを、引き止めようとするが、その姿が美し過ぎてただ見つめることしか出来ず、せめてものはなむけに花束を贈る曲。

 全体の影響としては、フリオ・コルタサル『遊戯の終わり』、テオドール・シュトルム『みずうみ』、スタニスワフ・レムソラリス』、ロバート・F・ヤング 『たんぽぽ娘』、中沢けい『海を感じる時』、C’s ware 『蜜柑』、minoriANGEL TYPE』から。Aメロ1は『みずうみ』、『たんぽぽ娘』の描写から。Aメロ2は完璧に麻枝准の諸作からとっていて、"流木/渚/交わした「約束」果たそう"は『CLANNAD』の汐の名前をつけるシーンから。"坂道/登り"は『CLANNAD』の冒頭、及び『智代アフター ~It's a Wonderful Life~』から。"永遠の世界へ向かう"は『ONE ~輝く季節へ~』、"僕は黒い羽を広げ時を超える"は『AIR』から。

 

 ・サウンド、アレンジについて

 この曲はTenkiameの没曲を僕がアレンジし直した曲。この曲をTenkiameのメンバーを再び集めて作り直したのは僕にとって凄く意義のあることだった。

 ギターの刻み、及びドラムパターンはアートの「ローラーコースター」から。

  リードギターのリフはThe Boo Radleys「Lazarus」をこねくり回した。イントロのリフ及びドラムはChapterhouse「Pearl」、For Tracy Hyde「あたたかくて甘い海」、コードの使い方はスピッツの「スパイダー」。

  またこの曲は僕1人じゃ絶対に完成に至らなかった。緒方さんのシンセアレンジ、まゆみさんの何重にも重ねたコーラスの力が大きい。僕も5トラック分コーラスを重ねて最終的に50トラックを超えた1番多重録音した曲。イントロのサンプリングは映画『ベニスに死す』から。

 

・麗しのオルタンス

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イラストの元ネタ

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・歌詞について

 タイトルはジャック・ルーボーの同名小説から。この曲はオルタンスの様に華奢な少女が大人の女性に移り変わっていく中で僕は変わらずに少年のままで、その2人の差が別れを招いてしまう夏の終わりの失恋ソング。珍しく誰も死なない曲笑

 "ガラスの眼を持った鷗"バンプの「ガラスのブルース」"ガラスの眼をした猫は唄うよ"から。"君が夏のパラソルを背にして遠のいていく姿に焦がれた"ジャック・フィニイ 『愛の手紙』より引用。"偽りの朝の幻影"アドルフォ・ビオイ=カサーレス『パウリーナの思い出に』の一節から、"チャイナタウンからの手紙"リチャード・ブローティガン 『チャイナタウンからの葉書』。"この寂びついた世界に愛を込め唄い続けよう"OVERDRIVE 『キラ☆キラ』の名言、「この、くそったれな世界に、精一杯の愛をこめて。」より。またこの一節は歌が下手だけど唄を唄い続けること/誰からも見向きされずとも音楽を作り続けることの決意表明でもある。

 

 ・サウンド、アレンジについて

 この曲はDTMerとして尊敬してる友人、伊38さんのソロプロジェクト、Never Knows Bestの「Sunset Summer」のリフ、コード進行、ドラムパターンを大胆に引用した。原曲を何回も聞いて何回も泣いて救われた。

  リフの音は所持していた鉄琴を売却前に全部の音をサンプリングしておいたので、その音源とエレピの音を混ぜて作った。ループするギターはアートの「あと10秒で」、「SWAN SONG」のループを編集して入れた。またSound Schedule 「ピーターパン・シンドローム」、くるり 「ばらの花」辺りも念頭に入れて作曲した。

 この曲も参加者に救われた曲で17歳とベルリンの壁の鶴田さんはめちゃくちゃ凝ったアレンジをして頂いた。(ミックスで奥に押しやっちゃったけど10トラック近く電子音が入ってるんですよ実は)ギターソロもベースも凄く歌にそった演奏をして頂いて頭が上がらない。そして極めつけのmugcup collection,Kensei Ogata Bandの翠さんのコーラスの力が大きい。僕の描く"オルタンス像"を見事に声で表現して頂いた。詞、メロディ、アレンジ、ミックスのトータルで考えるとこの曲がベストトラックだと思っている。

 

4.翼とナイフと銃弾

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イラストの元ネタ

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・歌詞について

 この曲はEPで始めに完成して、かつ始めて自分が満足出来きた曲であると同時に、"飛べなかった"僕が限界の精神状態で病室のベッドで書き上げた個人的に思い入れが強すぎる曲。実体験と僕が望む終わりを書いた曲。CRAFTWORKさよならを教えて〜comment te dire adieu〜』、Leaf『雫』、『天使のいない12月』、S.M.L『CARNIVAL』、ケロQ素晴らしき日々〜不連続存在〜』、ジャニス『わたしのありか。』、公爵『ジサツのための101の方法』、130cm『僕は天使じゃないよ』等の狂気/自殺を題材にしたノベルゲームと石川達三『青春の蹉跌』、神林長平『抱いて熱く』、久坂葉子『幾度目かの最期』、宮内悠介『ヨハネスブルグの天使たち』、夢野久作『瓶詰地獄』等の破滅系文学から影響が濃く出た曲。正直この路線の歌詞はこれ以上の歌詞は書けない。

天使のいない12月より

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・サウンド、アレンジについて

 アレンジは完全にスピッツの「さらさら」。それ以外に言いようがない笑

 あとはサビのメロディはアートの「夜の子供たち」とバーガーの「不感症」をこねくり回して作った。1番完成までに時間がかかった曲で、最初はガリレオの「青い栞」のリフを引用したり、アルペジオがアートの「プールサイド」だったり無駄にシンセやリードギターを重ねてたけど、詞を何より大事にしたかった曲なので凄くシンプルにすることで落ち着いた。ちなみに意図的に曲時間を死(4:00)にしたしトラック番号も死(4)。

 本当にボロボロの時に作った曲で、録音状態が最悪でボーカルのヒスノイズが凄い出てしまって、一度歌い直したけど、何か雰囲気が異なってしまって、それならばとわざと閉塞感を出すためにヒスノイズを全面に出すミックスをした。コーラスをして頂いたMichiganizedの穂先さんにもわざとヒスノイズを発生させて下さい!って頼んだり無茶振りをして…笑

 

5.2nd Love,4th Love

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 イラストの元ネタ

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・歌詞について

 この曲はハッピーエンドを夢みて生きた君と僕は"この世界線"では幸せになれなくて、一緒に身投げをして次の"世界線"でも再び巡りあって今度は幸せになろうね、それは2回目も、3回目も、4回目も同じだからって曲です。その次の"世界線"へ到るまでの過程を僕は"2nd Love,4th Love"というフレーズのみで片付けちゃって、これは僕の力量不足で未完成の曲。もう一度同じ題材で曲を作りたい。

 この題材は、深沢豊氏の諸作から影響を受けていて、特にForce『2nd LOVE』、『書淫、或いは失われた夢の物語。』からの影響が強い。後は『Angel Beats!』のラストシーンとかotherwise『sense off』。"君の細い足首/青い瞳/白い肌/その匂いその仕草"はアートの斜陽から、"千の天使"中原中也『宿酔』から、"半分の月がのぼる空に消え"橋本紡半分の月がのぼる空』からの引用。

 

・サウンド、アレンジについて

 アートの「TIMELESSTIME」を下地にギターとドラムパターンはFlipper's Guitar「星の彼方へ」(つまりThe Stone Roses「Elephant Stone」、Ocean Colour Scene「Sway」、「Yesterday Today」)ちなみに"2nd Love 4th Love..."のメロディも"Blue Shinin'Quick Star"と同じ。

サビの"1,2,3"の部分はくるりの「WORLD'S END SUPERNOVA」の"1,2,3でバックビート"の部分をこねくり回して作った。イントロは夜明ケマエの「ブルーサンダー」。

 

 この曲は過去シンセで在籍したBoyishの「1990」も意識したのでBoyishの岩澤さんとMav.さんに参加して頂いた。これも過去の亡霊を埋葬するために僕には確実に必要なことだった。

 

6.ラピスラズリ

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元ネタのイラスト

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・歌詞について

 タイトルは山尾悠子の同名小説から。この曲が実質ラストナンバー。最後のフレーズ"物語の数だけキミを愛していた。"を唄う為だけにこれまでの5曲はあったといっても過言じゃない。ちなみにこのフレーズは『書淫、或いは失われた夢の物語。』のキャッチコピー(1番唄いたいことが引用ってどうなんだって気はするけど)この曲でキミとボクはこの世界から逃げ出す。その後の2人の結末は7曲目で書いたつもり。"ボクの「忘れもの」つまり、キミの「落とし物」それは"は深沢豊氏のフリーのノベルゲーム『忘れものと落とし物』より。"プールの底に眠るメロディだったよ"は白河三兎『プールの底に眠る』から。

 

・サウンド、アレンジについて

完全にアートの「SWAN DIVE」。

そのアートの「SWAN DIVE」をパクったphyxmomentの「ruby sparks」(こちらの方が曲展開が巧み)を合体させただけ笑

 この曲も参加者に救われた曲で、nayutanayutaのwataruさんの優しいシンセアレンジとまゆみさんの優しく包み込む様なコーラスワークに救われた。ちなみにイントロの雨の音はTactics『ONE ~輝く季節へ~』からのサンプリング、最後のねじを回す音はCLANNADからサンプリングした。

 また夜に溶けていく閉塞的な雰囲気を出したかったので、ボーカルを意図的に篭らせるために、この曲だけポップガードを用いずにハンドマイクで録った。よく聞くとボーカルの質感がこの曲だけ違う。

 

・リリース形式について

 今回のEPは「True End盤」と「Bad End盤」が存在する。それは始めから考えていた訳じゃなくて、6曲のデモが完成した段階で、ミックスをするのに腰が重くてギターを触ってたら、とても明るい曲と、とても暗い曲が1日で書けた。どっちも収録するのには浮いてしまうし、それならば僕の大好きなノベルゲームになぞって"終わり"が異なる盤を出そう!って思ったのが始まり。最終的に自分ではネットの無料配信でしか出来ない面白い形式だったと思っている。ちなみに2曲は完全に対になっていて、「向日葵のジュリア」はキーがD、「愛とバズーカ」はキーがBmで平行調になっているしタイトルの元ネタはアンナ・カヴァンの『ジュリアとバズーカ』からとった。これも元ネタが分かる人には面白いのではと思ってる。(はているのか)

 

7.向日葵のジュリア

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イラストの元ネタ

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・歌詞について

 この曲は「ラピスラズリ」で逃げ出した2人が自分達の居場所(つまり魔法の国/向日葵畑)を見つけ幸せな結末を迎えた様子を描いた曲。"彗星/待ちわびてあの丘で再会した"はアニメCharlotteから。"ジュリア、僕は君との「約束」を果たせたよね?/これからは素晴らしき日々が僕らを待っているから…"の前半部分は僕に約束を与えてくれた友人に捧げた歌詞。後半はケロQ素晴らしき日々〜不連続存在〜』から。

 

・サウンド、アレンジについて

 アートの「Supernova」を下地にドラムパターン、サビのメロディはバンプの「flyby」。

 

  アレンジは1番アートっぽいアレンジでサビ以外はウワモノは全部Dadd9。またピアノの音はバンプも良く使う8分付点ディレイで飛ばした。最後の「向日葵畑で待ってる」の音声はあかべぇそふとつぅ『車輪の国向日葵の少女』からのサンプリング。シンセアレンジはやっと見つけた居場所/幸せも儚く壊れやすいものであると思っているから意図的にチープな音を作った。その幸せの脆さを音で示すために。

 

7.愛とバズーカ

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イラストの元ネタ

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・歌詞について

 この曲は「ラピスラズリ」で逃げ出した2人が幸せになれなかった様子を描いた曲。君が狂っていく、僕はその前で無力でしかなかった。『最終兵器彼女』のバッドエンドみたいな状況を書きたかった。"僕の孤独の価値は君の退屈より安い"Nav Katze「レディ・トゥ・ゴー」の一節"退屈を買いに行こう/君の愛と同じ値段"から。"救ってくれた君と一瞬の嘘への溺愛"セカイ系諸作に関しての僕の感想。"君が後部座席から飛ぶのを見つめていた"ジョン・アーヴィングの「ガープの世界」より。本当に陰湿で救いの無い歌詞が書けたと思う。陰湿過ぎてミックス時にめちゃくちゃメンタルがやられた笑

 

・サウンド、アレンジについて

 アートの「Sonnet」のコード進行を引用。シンセはアートの「memento mori」を意識した。この曲は一種の緊張感と生々しさを出したかったのでボーカルのピッチ補正はファルセット部分以外は全くしなかったし、全楽器一発録りで補正等も一切なし。アコギのマイク録りも普通ありえないようなマイキングで録音した。ループするサンプリング音声は前述のThe Conet Projectから。間奏と終わりに挿入される音声は映画『スローターハウス5』からのサンプリング。

 

 以上が全曲解説です。結論は最初に述べたのでこれにて『Asylum Piece』のセルフライナーは終わりです。お付き合い頂きありがとうございました。最後にEPの参加者"15SOULS"の皆さん、素敵なイラストを描いて頂いた片山さん、拙作にライナーを書いて頂いた3名に多大な感謝を。参加者全員は音楽的にも、人間的にも信頼しているから依頼をしましたので、願わくば彼らの活動も気にかけて頂けると幸いです。

 

・今後について

 実は2nd EPの曲は全てもう出来ていて、2ndはカットアップ/引用を封印したら自分はどんな事を書くのだろうと力を抜いて6曲歌詞を書きました。そうすると浮かんできたのは、「喪失と再生」「日常における小さな幸せ」「変わってしまうモノ/変わらないモノ」と自分が影響を受けてきた事柄がそのまま浮かび上がって、だからアレンジも割りとシンプルなギターポップ/シンセポップな作品になりそうです。

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 1stAlbumは『Asylum Piece -AIR/君を壊してしまう前に- 』と題して今回の6曲に7曲を加えて1つの作品とするつもりです。今回のカットアップ路線で描けなかった/やり残したことを全部ぶちまけるつもりですし、もっと残酷に暴力的に再構築するつもりです。こちらは記念に少量プレス出来たらなあと。こちらも3曲既に出来ていて、また外部のサポートミュージシャンもまた数名お招きする予定ですので、気にかけて頂けると幸いです。歌が絶望的に下手なのでピッチ補正とミックス込みで完成は両作とも春過ぎに完成を目指しています。

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・おまけ

 僕は脳内作曲が出来ないのでギターは最初に全部tab譜に起こすので、全曲tab譜があります。誰も興味が無いかと思いますが、おまけとしてここに貼って置きます。一切難しいことはしていないし、僕がどれだけコードの引き出しが少ないかわかります笑これで君もFragile Flowersになれる!笑めちゃくちゃお暇でしたらどうぞ。Tux Guitarというフリーのソフトで開くことが出来ます。 

 最後までお付き合い頂きありがとうございました。今回のライナーを書くためにリリースぶりにEPを聞き返したんですが、ミックスの粗が凄い気になったり、録り音の悪さが気になり、めちゃくちゃ凹みました笑精進します。また次の"物語"を描くために頑張ろうと思います。

『Asylum Piece』セルフライナーノーツ前編 -月に手を伸ばす櫻の少女へ捧げる-

セルフライナーノーツ サクラノ詩

この駄文をSCA-自氏、及び長山香奈に捧げるー

 

※この文章はノベルゲーム『サクラノ詩 -櫻の森の上を舞う-』のネタバレを含みます。

 

 先月、始めての作品『Asylum Piece』をFreeDLリリースしました。

  今回はそのEPのセルフライナーを書くのだけれど、1曲1曲の解説の前にどうしても書かなくてはいけないことがある。(各曲のライナーや元ネタは後日、後編で書くつもり)それは僕にEPを作らせるきっかけを与えてくれたノベルゲーム『サクラノ詩』および、そのサブヒロインの長山香奈についてだ。だから今回の記事はサクラノ詩について大まかに触れることにする。焦点を当てるのがサブヒロインの長山香奈のため、全貌については触れないのだけれど。

  

 本題に入る前に少し『サクラノ詩』をプレイ前の自分の状況や心境を書くことにする。当時の僕はインディポップバンド、Boyish(全国流通作品を4枚リリース)とFor Tracy Hyde(先日P-VINEから全国流通されてもう皆さんお馴染みかと)のソングライター管梓氏のサイドプロジェクトTenkiameというバンドに所属していた。ただ当時の僕は音楽活動をしていたというよりはバンドメンバーとつるむのが楽しくてバンドをやっていたし、2つのバンドのフロントマン、岩澤氏と管氏の絶対的な才能の前に僕は陶酔していたし、自分から音楽を生み出すという事はしていなかった。そこにどこか負い目を感じている自分がいたが、あの2人には敵わないと言い訳を浮かべては、努力することを放棄していた。

 

 さてここから本題である。僕はそんな心中の時に、友人から君は絶対にこの作品をやるべきだと勧められた。『サクラノ詩』の大まかな内容に触れると、絶対的な絵の才能を持った主人公、草薙直哉を中心に学園の美術部員の少年少女達と協力して1つの作品を作ったり、芸術の祭典『ムーア展』で入賞すべく各々が作品を作っていき、その中で芸術とは何か?自分達はどう芸術に向き合うべきなのか?また人生における幸福とは?と哲学的な内容にも踏み込んでいく絵描き達の壮大な物語だ。

 

物語の1つの山場である部員全員が協力して1つの作品を作り上げるシーン

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 僕はこの美術部員達が力を合わせて1つの作品を作り上げるシーンや、個別ヒロインの√で各々が芸術に真剣に取り組んで、その後自分はどのように芸術と向き合っていくのかが描かれるシーン(ある√では芸術の道は捨て主人公と結ばれ、幸せな日々を過ごしたり、作り手としては諦めたが芸術誌の編集者として絵と向き合うことになったり、プロの絵描きになったりと様々である)で既に心を打たれて、1回自分も本気で音楽と向き合ってみる必要があると感じ始めた。

 ただ頭にハンマーで殴られた様な衝撃が襲い、本当にEPを制作する決意が固まったのは、"月に手を伸ばす櫻の少女"すなわち長山香奈が登場してからだ。

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 彼女は幼少期に自分が天才であると思っていたが、主人公、草薙直哉の絵と出会ってから自分が凡人であると自覚し、主人公を一方的にライバル視し、物語の後半から主人公の周辺を掻き回し始める。以下、作中の"天才"である主人公に向けた彼女の発言を引用する。(この名言のマシンガンが凡人である僕にどれほど響いたか言葉にすることは出来ない)

 

「自分には才能の欠片も無いと分かっているのに、私はまだ、絵を描くという事を諦めきれていないのだから…」

「たぶん、諦められないのは、私がバカだから」

「世の中はクソみたいなもので溢れている」

「この世に本物なんて、ほとんどありはしない」

「それでも、私には本物がわかる」

「だから…、自分が何ものであるかも分かってしまう…」

「自分がどの程度のものか…」

「自分が『何処から来て、何処へ行くのか』…凡人である私にはそれがわかってしまう」

「凡人には、来た場所も、その後、行くべき場所も簡単に分かってしまう」

「分かるけど…分かってしまうけど」

「けれども、私は、私が望んだ場所に行きたい」

 

 僕は泣いた。みっともないほど泣いた。草薙直哉という天才を前にして1度は心が折れた凡人、長山香奈。けれども彼女は天才だけが手に入れることの出来る月を望む。どんなことをしてでも。僕は管梓という天才を前にして自分が月を手に入れることもそのための努力も放棄していた。自分の醜態が悔しくて、彼女の歪だけど真っ直ぐな姿勢に焦がれて泣いた。彼女は続ける。自分は凡人だけど、努力によって才人にはなれたと。

 

「才能は凡人を裏切りますが、技術は凡人を裏切らない」

「そして勝つためにはどんな手段を使ってでも勝つ」

「天才の価値は、才人にしか分からない」

「私みたいな、中途半端な才能、天才になりきれない、かといって凡人でもない、そういった人間でしか分からない」

「私は天才を愛し、そして憎むのよ」

「人なんて、大半が幻みたいなものよ。大事な人間、大事なものなんて少ししかない。だから、私は大切なものだけを信じるの」

 

 そして『ムーア展』終了後、主人公、草薙直哉は賞を取ることも叶わず、親友も事故で失ってしまった所で物語は数年後へ。そこでは草薙直哉は失意のまま美術の非常勤講師として母校で働いていた。そしてその彼の前に多くの努力を重ねた長山香奈が再び草薙直哉の前に姿を現す。芸術化集団『ブルバギ』に所属し世間を騒がせ、自信をつけた彼女が。

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  芸術化集団『ブルバギ』の活動は奇抜なパフォーマンス、アバンギャルドな方面など、まっとうな方法で勝負しているわけでは無い。彼女もそのことは自覚している。けれども、どんなことをしてでも彼に勝ちたい、月を手に入れるんだという彼女の姿勢に僕は感服した。

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  そして彼女のそんな姿に火をつけられた草薙直哉は再び筆をとる。そしてかつての仲間や生徒達の力を借りてもう1度作品を作り、彼女にこう述べる。

 

「多くの人間に認知させるための作品か?マスコミに騒がれるための作品か?」

「あれは他の誰かではない。遠くの誰かのために描いたものではない…。あれは、俺が、俺自身のために、作り上げた作品だ」

「我々が何のために作品を作るのか。それさえ見失わなければ問題無い…。そこに刻まれる名が、自分の名前では無いとしてもだ…」

 

 僕はこの草薙直哉の発言にもノックアウトされた。そうだ.、長山香奈の様にどんな手を使っても、例え他人に醜いと思われようが、そして草薙直哉の発言の様に誰のためでも無い、自分だけのために。自分が今後、音楽にどう向き合っていくか結論を出すために。だから僕は、100曲近く僕が好きなバンドの曲をコピーした。アレンジ能力が無いから、過去のマスターピースから露骨な引用をした、歌詞も文学/ノベルゲームから膨大な量の引用/カットアップをした。下手な歌を今まで僕を救ってくれた物語達に向けて、精一杯の愛を込めて唄った。多くの人にアレンジを依頼した。(奇しくもサクラノ詩』のボーカル曲のミックスをしたviewtorinoのKensei Ogataさんにもアレンジをして頂いた)

 "凡人の意地"を見せてくれた長山香奈の様に僕はなれただろうか?今回のEP収録の6曲目の「ラピスラズリ」の歌詞の一節

 

"教会の壁画 枯れた櫻と壊れた時計 それでも少女は微笑んで夕陽を追いかける"

 

 この曲中の少女とは長山香奈のことだ。僕なりに彼女に精一杯の敬意を込めて書いたつもりだ。 

 そして僕はEPを制作する中でたくさんの人とやりとりをした。それは"素晴らしき日々"であったと確信を持って言える。正直僕にとって他人の評価はどうでもいい。(もちろん褒められたら嬉しい気持ちはあるけれど)それでいいんだと『サクラノ詩』は僕に教えてくれた。そして僕は今後も音楽制作ユニットとして音楽を続ける決意が固まった。理解のあるメンバーも加入してくれた。書きたい世界がまだまだたくさんあることに気づく。それは僕が愛して止まない"物語達"への敬意であったりするわけだけど。だから今回のEPに関わって頂いた総勢19名の皆さん、そして『サクラノ詩』という物語と長山香奈という人物を生み出してくれたSCA-自氏に感謝の意をここに表します

 

P.S.

 このセルフライナーノーツも自分のためだけに書いたから、もし本記事を見てまだEPを聞いていない人がいてもそれでもいいと思ってる。けれどもし創作をしている人やこの記事を読んで『サクラノ詩』に興味を持った人がいるなら是非プレイして欲しい。僕の語彙力や頭脳では『サクラノ詩』の本質を1%も書くことが出来なかった。だから是非購入してプレイして欲しい。その時必ずあなたは、何かを感じとるはずだから。

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サクラノ詩』公式HP

サクラノ詩

Amazon

https://www.amazon.co.jp/gp/product/B00USS9QJK?ie=UTF8&redirect=true

DMM DL版

 

音楽制作ユニットFragile Flowersメンバー募集

 募集を終了させて頂きます。多くの応募ありがとうございました!

 アクセス頂きありがとうございます。Fragile Flowers という名義で宅録をしておりますTwitterアカウントは@seagull_ 97、青鷗というH.Nでやっています。また以前はBoyishTenkiameというバンドで演奏していました。

 今回、たくさんの方のお力をお借りして(具体例を出させて頂きますと、Boyish、For Tracy Hyde、Tenkiame、17歳とベルリンの壁のメンバーの方々やKensei Ogataさん他です)1st EPをリリースすることが出来ました。

 その中で他の方とのやりとりで生まれ変わっていく自分の曲を聞き、誰かと一緒に音楽制作ユニットを組んでみたいという気持ちが強くなり、募集要項をまとめさせて頂きました。もし僕の音源を聞いてみて興味を持って頂いたのなら、以下を読み進めて頂ければ幸いです。

 

募集パート

・女性コーラス 1(声質は、具体例を出すと、きのこ帝国の佐藤さんや、やなぎなぎさん、また僕の楽曲「麗しのオルタンス」に参加頂いたmidoriさんの様な憂いを帯びた声が理想です。ハイトーンやパワフルヴォイス系の声は僕の声が線が細いので合わないと思います。上手さよりは、声質を重要視します。また以下他パートを兼任出来ると嬉しいです)

Synthsizer&Programing 1~2(男女不問。主にシンセのアレンジ/音作りを担当して頂ける方。実機、ソフト音源は問いません。また他楽器も兼任出来ると嬉しいです)

 

注意点

18歳以上(高校生不可)の最低限の宅録環境が整っている方。(宅録環境はないけど興味があるという方はご相談下さい)

・バンドとしてライブ等の活動をする予定はありませんので、そこに理解がある方。また音楽で儲けよう、承認を得たいという気持ちはありませんので、ゆるく音楽を楽しみつつ、お互いにレベルアップできるユニットに出来たらなと思っています。メインのバンドやプロジェクトの片手間でも構いません。また僕のワンマンプロジェクトにするつもりは無いので曲を出し合って皆でアレンジ出来ればいいなと考えています。上記のパートもあくまで基本的にで、曲により流動的に出来たらと思います。ただ作詞に関してだけは、僕が書きたいものがあるのでそこだけは全て担当させて頂きたいです。

 

 以上のことをご理解頂けましたら。E.Mail:fragileflowers97@gmail.com Twitterアカウント@seagull_ 97へのDMで、お名前、希望パート、参考音源(バンドのライブ録音や宅録作品等)を添付して頂ければ、こちらから折り返し連絡をさせて頂きます。選考基準は技術的な事よりは音楽の趣味やその他趣味、人間性が合うかになります。締め切りは2016年12月末までとさせて頂きます。

 またベースはLemon Cult Kissというバンドで演奏していた玉木君という人に決まっています。技術も人間性もとても良い方です。

 

 

 また僕の人間性というか趣味、宅録環境、今後の方針も以下に記載させて頂きます。参考にして頂ければと思います。(まあ以下はすっとばして頂いて結構です笑)

 

・プロフィール 

 僕は現在、22で音楽以外の趣味は読書/ノベルゲームです。物語を愛し、物語に救われてきた人間です。ここら辺に共感が出来る方とご一緒出来たらより嬉しいです。以下に僕の血肉となっている音楽アルバムを邦楽/洋楽各10選、好きな小説を国内/海外作家各10選、好きなノベルゲーム10選を記載させて頂きます。

 

邦楽アルバム

ART-SCHOOL Mean Streat

BURGER NUDS Symphony

The CHEWINGGUM WEEKEND KILLING POP』 

Galileo Galilei PORTAL

Kensei Ogata Her Paperback

Flipper's Guitar ヘッド博士の世界塔』

riyaLove Song

スーパーカー Jump Up

スピッツ 『名前をつけてやる

七尾旅人 雨に撃たえば…![Disc 2]

 

洋楽アルバム

The Beatles Rubber Soul

The Depreciation Guild Spirit Youth

Glide Disappear Here

Primal Scream Screamadelica

Radiohead The Bends

Ride Nowhere

Smashing Pumpkins Adore

The Stone Roses The Stone Roses

Sunny Day Real Estate Diary

Wild Nothing Nocturne

 

国内作家

大江健三郎  万延元年のフットボール

小松左京 『果てしなき流れの果てに

高橋源一郎さようなら、ギャングたち』

谷崎潤一郎痴人の愛

津原泰水 『バレエ・メカニック』

飛浩隆 『象られた力』

舞城王太郎  『好き好き大好き愛してる』

・宮内悠介 『ヨハネスブルグの天使たち』

村上春樹 『世界の終りとハードボイルドワンダーランド』

夢野久作 『氷の涯』

 

海外作家

カート・ヴォネガット 『スローターハウス5

ポール・オースター 『ムーン・パレス』

アンナ・カヴァン 『氷』

コルタサル 『遊戯の終わり』

ヘンリー・ジェイムズ  『ねじの回転』

・シュトルム 『みずうみ』

・バラード 『結晶世界』

・リチャード ブローティガン 西瓜糖の日々』

ジョージ・マクドナルド  『リリス

スタニスワフ・レム  『ソラリス

 

ノベルゲーム

CRAFTWORK さよならを教えてcomment te dire adieu〜』

Force 書淫、或いは失われた夢の物語。

Key AIR

Leaf 天使のいない12

Le.Chocolat meets FlyingShine SWAN SONG

otherwise sense off

RusK Aster

S.M.L CARNIVAL

Tactics  ONE 輝く季節へ

・枕  サクラノ詩 -櫻の森の上を舞う-

 

宅録環境

 Cubase7を使用。Amplitube3Synth1DrumCoreFree以外はほぼマスタリングも含めCubase 7に付属のプラグインのみで今回のEPは作成しました。AIFYAMAHAAUDIOGRAM6 を使用。

 楽器の録音に関しては、今回のEPではギターはフェンジャパのジャズマス(若干の改造アリ)→BD-2→Rat→Small Clone→DD-7→RV-5→AIF→AmpliTube 3JC Modelで全て音作りをしました。ベースはSQUIER ジャズベAIF→サンズのシミュ→AmpliTube 3、アコギ、ボーカルはSHURESM-58で録音しました。またシンセ、キーボードはmicro KORGKORG PS-60を使用しましたが引越しのため売却したので現在シンセの実機は持っておりません。

以下画像を参照下さい。

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・今後の方針

 今後の方針としては、メンバーが揃い次第、春に開催されるM3(同人音楽即売会で春、秋に毎年開催され春は4月下旬~5月上旬に開催されます)に向け音源を制作出来たらなと思います。目標は2nd EPと1st アルバムを制作出来たらと思います。今後の音楽性としては今回のEPの様なオルタナ路線のデモが数曲あるので、もう一度オルタナ路線で春のM3に向け制作したいと考えております。

 その後はオルタナ路線から離れ、ギターポップ/ドリームポップ路線にシフトしたアルバムを1年位ゆっくり時間をかけて制作出来たらなと思っています。そのアルバムの指標としては、ART-SCHOOL FloraGalileo Galilei PORTAL』 、Kensei Ogata Her Paperback』 、THE NOVEMBERSHallelujah』 、スピッツ 『名前をつけてやる』Asobi Seksu Fluorescence 』 、Blonde Redhead 23』 、Cocteau TwinsHeaven or Las Vegas』 、The CureWish』 、The Radio Dept.Pet Grief』 、River SideOne』 、The Stone Roses The Stone Roses』 、Wild Nothing Nocturne』等です。

  後半は自分語りとなってしまいましたが、ゆるくかつ皆で音楽的にレベルアップ出来るユニットに出来たらなと思っております。皆様のご連絡お待ちしております。最後までお読み頂きありがとうございました。

                                              Fragile Flowers 青鷗

 

雑記4 -ふぁぼは祈りだ。僕はふぁぼる。-

雑記

  先日「ふぁぼは祈りだ。僕はふぁぼる。」というツイートをしたんですが、これには色々思うことがあってツイートしたのでそれについて今回は書きます。主にTwitterとふぁぼについて。

そもそもこのツイートは舞城王太郎の『好き好き大好き超愛してる。』の序文、

 

「愛は祈りだ。僕は祈る。僕の好きな人たちに皆そろって幸せになってほしい。それぞれの願いを叶えてほしい。温かい場所で、あるいは涼しい場所で、とにかく心地よい場所で、それぞれの好きな人たちに囲まれて楽しく暮らしてほしい。最大の幸福が空から皆に降り注ぐといい。」

 

というなんとも青臭くも美しい文章からの引用で、引用元を貼ってしまえばもう僕の書きたいことは終わってしまうのだけど、もう少し続けます。引用元が青臭いんで内容も青臭くなってしまいますが、ご容赦を…。

 

Twitter

 僕は基本的にはTwitterというSNSに感謝している。(もちろん変な奴に絡まれたり、攻撃的なツイートを見て不快な気持ちになる時もあるけれども…)今僕が親しくさせて頂いてる方達は基本的にTwitterで知り合ったし、境遇や環境や住んでいる場所の違いも含め現実では知り合えるはずのない人ばかりだ。特に僕が以前所属していたBoyish、Tenkiameのメンバー、その周辺の方達、そして麻枝准トリビュートの人たち、特にKさんとTさんの出会いはとても刺激的で僕の精神的な支えになっている。だから僕は今後どのような使い方をするにしてもこの出会いを大事にしたい。

 

・ふぁぼ

 本題のふぁぼについて。僕は良くふぁぼをする。それはリプライを中々飛ばせないネットでもコミュ障というのもあるけれども、前述の『好き好き大好き超愛してる。』の序文の様な気持ちを込めて。ふぁぼには色んな種類があると思う。単純にいいねという気持ちから、そのツイート面白いという気持ちから、後で読みます(または聞きます)という気持ちで、既読の意味を込めて、その人を祝福するつもりで、その人を励ますつもりで。でも僕の根底にあるのは祈りだ。ふぁぼした人の幸せを祈る気持ちで、幸せを祝福する気持ちで、その人の人生が少しでも良くなる様に祈る。僕はふぁぼのマークが☆から♡に変わってこの気持ちが強くなった。だって僕にとってふぁぼは祈りだから。そう祈り。だから今日も僕はふぁぼる。「僕の好きな人たちに皆そろって幸せになってほしい。それぞれの願いを叶えてほしい。温かい場所で、あるいは涼しい場所で、とにかく心地よい場所で、それぞれの好きな人たちに囲まれて楽しく暮らしてほしい。最大の幸福が空から皆に降り注ぐといい。」そんな気持ちを込めて…。

 

追記

 SNSの使い方は人それぞれだと僕は思ってるし、あまりにも過激な発言をしなければそれで良いと思ってる。人によってふぁぼの基準やふぁぼの意味合いも違うだろう。でもいつも僕のツイートをふぁぼってくれる、Tさん、Pさん(まだまだたくさんいますけどとりあえず)ありがとうございます。多分一度も直接のやり取りはしていない"ふぁぼだけの関係"(良い意味で)ですが、いつも励まされております。これからもよろしくお願いします。

 

音楽2 -Dream All Day-

音楽

 今回は最近良く聞いてる洋楽バンド20選を書きました。最近ドリームポップを良く聞くって前回の記事で書きましたがまとめたら全然そうでも無かった。多分、Wild Nothingの聞き過ぎ。基本的に有名どころなんですが、まあ興味があったらお付き合い下さい。ABC順にまとめました。

 

1.Abandoned Pools

のっけからドリームポップじゃない…苦笑。(でも好きなんだもん…。)スマパンと引き合いに出されるけど、僕はこっちのが好き。この曲を貼ったのはPVがアホっぽくて最高だから笑。

 

2.Asobi Seksu

(多分)皆大好きAsobi Seksu。僕はこの曲が特に好き。16ビートに儚げなボーカルが乗る曲は大体大好きです。ちなみに日本語Verがあるけど僕はそっちのが好き笑。

 

3.AURORA

今年の新譜で数少ない購入した音源。透き通る声にこのルックスと表現力。反則でしょ...。貼ったのはライブ版だけどスタジオ音源だとさらにコーラスワークが凝っていて凄く良いんですよね...。

 

4.Baths

確か皆大好き木下理樹氏もどっかで褒めてたはず。歌詞がのっけから

「断崖絶壁よ、僕の自殺を手伝ってくれるのかい?」でなるほどね。と言う感じ。

この曲が入ってるアルバムは全体としてめっちゃ暗くて聞く時を選ぶけど、最近良く聞いてしまう。あとライナーナーツに「カゲロウデイズ」にハマってる世代に聞いて欲しいって書いてあって笑った。なんでやねん笑。

 

5.Bloc Party

皆大好きBloc Party木下理樹も大好き。好き過ぎてパクってた笑。1st、2nd派が多いけど、この馬鹿っぽいノリのこの曲も大好き。やっぱりこの時期のオタクリズム隊が好きだなぁ…。

 

6.Blonde Redhead

 Blonde Redheadは時期によって全然曲調が違うけどアルバム「23」が狂おしい程好き。特にこの曲は前述の16ビートに儚げなボーカルが乗る曲でコーラスワークも最高。本当に大好きな1曲。そういえば先日ひっそり来日してたけど行きたかったなあ…。

 

7.Bloom Waves

サンクラでフォローされたから聞いてみたらめちゃくちゃ良かった。captured tracks周辺のバンドにシューゲ成分足して、歌をさらにヘロヘロにさせた感じ。特に「Yumi on the Shore」は名曲。BandcampでEPがフリーなので是非。

 

8.Chapterhouse

1stももちろん名盤だけど僕はセカンドの路線変更したチープな打ち込みとゆったりしたダンスビートが多い2ndも大好き。特に1曲目のこの曲と次の「precious one」の多幸感は凄い好き。

 

9.Cocteau Twins

結局シューゲバンドばかりになってきたな…。でもシューゲバンドで今でも聞くのはただの轟音系じゃなくて、メロディが良くて、リズムが良くて、コーラス/ギターワークが細部まで行き渡ってるバンド。それはどのジャンルでも一緒か…。この曲が入ってるアルバムが僕は1番好きだし、やっぱりこの曲がエリザベスの歌を堪能出来ると思う。

 

10.Curve

 シューゲバンドでリズムがいいバンドの例。地味にガルシアのベースが良い仕事してる。ハリデイの声とPVやライブでの立ち振る舞いが大好きで中高時代の僕のアイドルでした…笑。

 

11.The Depreciation Guild

ペインズのドラマーの別プロジェクト。ぶっちゃけ本家より好き。(確かKensei Ogataさんもインタビューで同じ事おっしゃてた様な…)チープだけど多幸感のあるシンセと優しいギターワークが凄く良い。この曲はリズムも凄く好み。

 

12.gates

 あんまりこういうポストロックしたバンドは聞かないけどこのバンドは別格。貼った曲はイントロのアルペジオから中盤のトレモロそしてサビのボーカル全てが美しい。マジで海岸を歩きながら聞くと壮大な気分になっちゃう笑。

 

13.Hibou

 こちらもcaptured tracks系のサウンド。For Tracy Hydeの管さんの紹介で知った。良くも悪くもDIIVとWild Nothingを足して割った感じで最高。

 

14.Last Days Of April

高校生位の時大好きだったなあ…。最近こういう昔よく聞いたバンドを聞き返して再熱することが多い。今住んでる街が高校があった場所だからかなぁ笑。僕は3枚目が好きです。Kensei Ogataさんがtalkの最初で最後の企画名が「Angel Youth」だったと呟いていて勝手に嬉しくなっちゃた。来日公演も行きたかったな…。

 

15.The Mary Onettes

イントロのアコギの鳴りとシンセリフから優勝!って感じのこの曲。(てかYkiki Beat の「Forever」の元ネタだよねこれ)アルバム全体はWild Nothingを悪く言えば壮大にくどくした感じで最高。ていうかさっきからWild Nothingを引き合いに出し過ぎてるな…。(信者)

 

16.The Radio Dept.

 インディキッズなら皆大好きであろうレディオ・デプト。僕も例に漏れず大好き。特にこの曲は泣きながら踊れる最高の曲。(For Tracy HydeのU-1さんとこの話をしたの楽しかったなぁ…)僕はこの曲が入ってる2nd派です。

 

17.Ride

また有名所のシューゲバンドかよ…って感じですが、ライドはシューゲという括りを抜きにしてもメロディ、コーラスワーク、突っ込み気味のドラムが最高な訳で…。昔Tenkiameのメンバーでライドのコピバンをしたんですが、これ以外は1stの曲のカバーだったけど、浮いちゃうこれをセトリに入れちゃうほど(管さんと)僕が大好きな曲。

 

18.School Of Seven Bells

 やっとドリームポップぽいバンドが出てきたぞ…。この曲はけだるげなボーカル/コーラスとチープなシンセ、PVの雑な加工とか回転するカメラで、お決まりだけど反則。

そういえば最終アルバムまだ買ってないや…。買わなきゃ。

 

19.Sunny Day Real Estate

 ここで唐突なエモバンド。SDREは高校の時に本当に良く聞いて特に1stは何回も聞いて何回も泣いた。正直エモバンドは僕にはSDREとATDIとDrive Like Jehuさえあれば充分。その位大好き。今聞き返しても色褪せないし、あの頃の気持ちが蘇ってくる。同じ様な気持ちになるアルバムはNirvanaの「In Utero」(1番最初に聞いた洋楽アルバム)とRadioheadの「The Bends」だけ。

 

20.Wild Nothing

ここで何度も書いてきたラスボスの登場笑。僕は圧倒的に「Nocturne」派だけど、今年出たこのアルバムも大好き。軽快なギターポップ/シューゲ曲の「Japanese Alice」なんかも大好きだけど、特にこの曲は今年ベスト。3:08辺りから若干眠くなるパートに入るけどそこから3:36からの掛け声とともに急に曲調が変わり、印象的なシンセリフが入る。僕はこの瞬間が本当に本当に美しいと思う。そして繰り返されるリリック

"I wait! Can you wait forever, girl?"

これはもう泣くしかない。ただただジャックの才能に跪いて無能号泣するしかない。(信者)ということで一時期迷走してたけど、Wild Nothingの3rd、おすすめです。

 

  ということで最近良く聞く洋楽バンド20選でした。音楽知識の無さがバレますねこれ笑。また私語りになるけど、今はオルタナな曲作ってるけど今後はこういうバンド達みたいな路線にシフトしたいですね。特にWild Nothing。(何回目だ)

 

 やっぱり好きな音楽について書くのは楽しい。でも出来ればもっと歌詞について書きたいんですよ僕は。(英語力ゼロなのもあるけど、基本的に歌詞を大事に聴きたいし、日本人が日本語で歌うって大きいですよ。本当に。)だから次は僕の選ぶART-SCHOOL30選(初期ばかりになりそう)とか僕の選ぶスピッツ30選(これも初期にばかりに…w)をやりたいな。では最後までお読み頂きありがとうございました!

 

あ、あと一昨日サンクラに曲を上げたんで聞いてくれると嬉しいです。「日本語で歌詞を書く」ということに力を入れたつもりです。(宣伝クソ野郎)

音楽1 -あのキラキラした綺麗事を-

音楽

 このままだとメンヘラブログになりそうなので(笑)今回は最近聞いている音楽について書きます。最近は日課の散歩で1時間、家事中、入眠前に3時間位と結構音楽を聞く時間があります。(クソニートなので…)
 やっぱり20歳を超えちゃうと聞く音楽の傾向は大体固まり、同じものばっかり聞いています。最近は洋楽のドリームポップ周辺ばかり聞いていますね…(これは別記事で書きます)

 邦楽はもうART-SCHOOL(特にインディ期)、 門田匡陽関連(後述します)、スピッツ(これも初期が多いです)、ノベンバ(最近やっとハマりました)ばかり聞いています。あとはエロゲのサントラとか。
 あとは知人のバンドの音源、具体例を出すとKensei Ogataさん関連、17歳とベルリンの壁、Ukiyo Girl、Balloon at dawn、Never Knows Best、etc...辺りを良く聞きます。(順不動)

あと君島大空さんのサンクラに上げてる曲が初期七尾旅人みたいでめちゃくちゃ良いです…。「午後の反射光 demo#3」なんかはめちゃ「最低になれピンクパンク…!」を感じる…。

soundcloud.com


上記に挙げたバンドは日本語で歌う事を大事にしていて、歌詞が方向は違えど凄く好みなんですよね。(ぶっちゃけ洋楽からの影響が強い日本のバンドが英語で歌ってるなら本家聞くよってなるし…)

 

 自分の中で1番好みの歌詞は初期アートの文学等からカットアップした歌詞なんですが特に「Mean Street」ですね。これはまたの機会に書くとして今回は門田匡陽関連について少し触れようかなと。僕は例に漏れずBUGER NUDSから入ったクチなんですが、今回はGood Dog Happy Menから2曲、Poet-type.Mから1曲書こうかと。主に歌詞について触れます。

 

Good Dog Happy Men

 門田関連で1番とっつき難いバンドだと思いますが、ハマるとドハマりするもので「Apple star storyS」、「そして列車は行く」、「陽だまりを越えて」なんかも好きですが今回書くのはこの2曲。

 

・Perfect nervous

http://www.nicovideo.jp/watch/sm1817123

 

単体でネットにないのでこのメドレーの1曲目です。タイトルからもう惹かれませんか?笑

Aadd9とDaad9(1Capoかな)できらびやかに始まるコード進行に対して

(話は変わりますが門田はAadd9、木下理樹はDadd9、五十嵐隆はBm7sus4の開放弦コードを多用するところが各キャラを表していて面白いと思います)

歌い出しは

 

ホースをくわえて ガスを吸い込む

どうでもいい事 忘れるのが下手

 

なんというナード感。もうここで惹き込まれちゃう。続く歌詞に

 

目を閉じてももう眠れなくなって 目を開けて夢と現実を混ぜた

望むのは誰も憎まないで 生きていたいただそれだけだった

思う程刹那に心までは 笑わずに空を見ていた

 

という一節。ここら辺はバーガーから続く、門田のオタク感、ニヒリズムが受け継がれていたり。(逆光、タネリ等)でも最後のBメロで

 

いつかは心は離れてゆくと 知った季節風の強い朝

駐輪場で死んでいた 猫を埋めてあげたね

 

と歌い、彼なりの優しさを見せる。そんなニヒリズムと優しさが混ざった素敵な曲。

 

・慰霊堂清掃奉仕 (Happy Birthday!)

 この曲も軽快なギターのカッティングとリズムで始まるけど、惹かれ始めるのは2回し目のAメロとそれに続くBメロから。

 

蜘蛛の巣を心に宿し その少女は言う

「この先はもう地獄だから17の誕生日に死ぬ計画を立てたの。

それまで愛してくれるの?」

 

キターーーーーーーー!!!!!!

オタクが大好きな「死にたがりの少女」だ!!!

2番のAメロとそれに続くBメロも完璧で

 

諦め一つ心に宿し その少女は言う

「ここまでもほら地獄だったと16の誕生日に夢を見ることに飽きたの。

それでも愛してくれるの?」

 

キターーーーーーーー!!!!!!(2回目)

これエ〇ゲでメンヘラ系ヒロインと屋上でするやりとりだ…!僕知ってる!!!

オタク心を完全に掴むこの曲。でもバーガーまでの門田だったらその少女を救いはしないだろう。(例ミナソコ、自己暗示の日等)でも門田は大サビで

 

哀しくなるほど晴れた 言わなくちゃ「Happy Birthday!」

多分みんないるから 慰霊堂清掃奉仕行こう

 

とその少女を救う。僕はこの曲の後半に執拗に繰り返される少女を救い出す単語「Happy Birthday!」を本当に美しいと思う。

 

Poet-type.M

 Good Dog Happy Men解散後の門田のソロプロジェクト。これが1番とっつきやすいかも。おすすめは「光の粒子 埃の中で (Departures) 」、「永遠に柔らかな罰を (Cheek-to-cheek Dancing for Broken hearts) 」、「その自慰が終わったなら(Modern Ghost)」、「窮屈、退屈、卑屈(A-halo)」等、門田はこの名義で1枚アルバムを、春夏秋冬盤と題して4枚のミニアルバムを出している。今回書くのはもちろん今の時期の秋盤から。

 

・あのキラキラした綺麗事を(AGAIN)

 今回の記事の副題にしちゃう程好きな曲。アレンジ自体はキラキラした今はもう下火のシティポップサウンドかもしれない。でも門田は「週末にあの娘とお茶して~レコ屋に行って~海岸通り、君と歩いちゃうYO笑」なんて歌わない。(悪意はないです笑)

 バーガーでは門田は絶望や退屈を歌ったつもりはないと言う。でもバーガーで描かれていた世界は確実に閉塞的な空間で、Good Dog Happy Men以降はそれが無いと言う声も聞く。でも僕はそうは思っていない。前述の2曲もそうだしこの曲もそうだ。一聴するとただの明るい歌詞に見えるけどBメロの

 

全然何も変わってないから 当然何も信じていないから

たまに何故か涙が 出るだけ

 

というフレーズはART-SCHOOLにも通じる「何処へも辿り着けない二人」そのものだし続くサビは

 

お願い 夢の話をして 二人の明るい未来の話をして あのキラキラした瞳で笑って

哀しい事なんてもう無いと言って 有ったって 有ったって 「無敵だろ?」

あのキラキラした 綺麗事を

 

 「二人の明るい未来の話をして」と歌うことで逆説的に現状の二人は絶望もしく危機的な状況だと読み取れる。また「あのキラキラした 綺麗事を」というフレーズからは綺麗事を何処かで嘲笑い、避けながらもそれを焦がれている二人がこの曲では描かれている。

 

 あと2番Aメロの歌詞「永遠も半ばを過ぎて」は中島らもの同名タイトルからの引用と思われ。(中島らも木下理樹も愛読していて結構引用しているので是非。おすすめは小説なら「今夜、すべてのバーで」、エッセイは「僕に踏まれた町と僕が踏まれた町」です)門田も文学からの引用(特にSF)が多くそれを探すのも楽しかったりします。

 

 話を戻し、「あのキラキラした綺麗事を」について。自分の今の状況もあり秋夜に海岸を散歩しながらこの曲を聞くと少し泣いちゃう。それほど僕の中では大きな存在になった曲。季節的にもぴったりなので良かったら聞いて欲しいな…。

 

 門田関連はBUGER NUDS以降はあまり…って人が多いけど、ギターロックサウンドではないにしろ根本的に門田の歌っていることは同じだと思う。だからもしこの記事を読んで興味を持って頂いたら手を伸ばして欲しい。

 

 

 

 という感じで健全に音楽の話をしました。やっぱり楽しい。リハビリにもなる。これから「あのキラキラした綺麗事を」じゃないけど明るい話をする様にしようと心がけようと思います。ということで次回は「夢の話」最近良く聞いてるドリームポップバンドをまとめます。最後までお読み頂きありがとうございました。